乾燥肌とは、肌の水分や皮脂が不足することによって、肌の潤いがなくなっている状態を指します。
秋冬など空気が乾燥する時期に起こると思われがちですが、暖房やエアコンの使用によっても、乾燥肌は起こります。
現在では、コロナ対策の一環として頻繁に行っている手洗いや消毒によって、さらに手の乾燥が悪化してしまったという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
乾燥肌の予防
乾燥肌予防の一例として、以下のようなものがあります。
入浴はぬるめの温度(38~39℃程度)にする
温度の高いお湯は、潤いを保つために必要となる皮脂まで落としてしまいます。
そのため、38~39℃ほどのお風呂が望ましいです。
顔や身体を洗う際は、泡立てた石鹸を手のひらを使うようにやさしく洗う
洗う際に、ゴシゴシと強く洗っていませんか?
強く洗ってしまうと、温度の高いお湯と同じように、肌の水分を維持するのに必要な皮脂まで流してしまいます。
泡立てることで、直接肌には触れずに、摩擦を軽減することができます。
お風呂上がりには、すぐに保湿をする
お風呂上がり5分以内に保湿をするのが望ましいといわれています。
お風呂場の近くに保湿クリームなどをあらかじめ置いておくなどして、保湿を習慣化しましょう。
できるだけ刺激・摩擦の少ない衣類を着用する
衣類と肌の摩擦は、乾燥肌を引き起こす要因になります。
特に、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は、摩擦が強く生じます。
一方で、コットンやシルクなどの天然素材は、肌触りも良く、摩擦が起こりにくいという特徴があります。
下着など、直接肌に触れるものを天然素材にすることも効果的でしょう。
加湿器を用いて乾燥対策を行う
湿度を60%程度に維持することが望ましいと言われています。
加湿器がなければ、濡れたタオルを室内に干すことで代用できます。
乾燥肌の治療
乾燥を防止するためには、保湿剤を用います。
乾燥肌を放置すると、少しの刺激でかゆみが起る可能性や、皮膚炎となる場合があります。
皮膚炎が起こってしまった場合は、炎症を鎮めるステロイド外用薬を用います。
お困りの方はお気軽にご相談ください
皮膚科では、乾燥肌の原因や症状を見極め、患者さまに合わせた適切な治療を行います。
適切な予防と治療を行い、肌トラブルを減らしていきましょう。
乾燥肌でお困りの方はお気軽にご相談ください。