当院では、アトピー性皮膚炎によるかゆみが改善されない方に対して、ミチーガ治療を行っております。
ミチーガは、かゆみに対しての効果が期待されております。
これまでの治療で改善しなかった方や強いかゆみでお悩みの方はご相談ください。
ミチーガとは
ミチーガは、皮膚のかゆみや炎症をもたらす「IL-31」と呼ばれる物質の働きを阻害することで、アトピー性皮膚炎の根本原因であるかゆみを抑えます。
かゆみを抑えることで、皮膚を引っ掻いてしまい、炎症を招くといった悪循環を改善することも期待されます。
また、効果が素早く出ることも特徴の一つで、かゆみの症状が強い方に適した治療となっています。
ミチーガ治療の対象者
従来の治療法を行ってもかゆみが改善されなかった13歳以上のアトピー性皮膚炎の方が治療の対象です。
一方で、ミチーガに含まれる成分に対してアレルギー反応を起こしたことがある方は投与ができません。
治療を希望する場合は、医師に相談し、自身の症状や体質が適しているかどうかを確認しましょう。
治療の流れ
受診
まずは、症状の確認を行い、ミチーガ治療が可能か判断いたします。
診察の結果、ミチーガ治療が適応となる場合は、治療の説明を行い、初回の投与日を決めていきます。
受診(2回目)
ミチーガは、「皮下注射」という方法で注射します。
なお、この際に看護師から指導を受けていただき、一緒に注射を行います。
受診(3回目)
初回の注射以降は、1ヶ月に一度注射を行っていきます。
看護師から指導を受け、2回目の注射はご自身で行っていただきます。
受診(4回目)
皮膚症状や副作用の有無を確認し、問題がないようであれば、自己注射へと切り替えていきます。
次回の来院日を決めて頂き、その分の注射薬を処方いたします。
最大3本の処方が可能となっておりますので、3か月毎の受診で治療を継続することが可能です。
自己注射について
3回目以降の接種については、薬局にて注射薬を受け取り、ご自宅での自己注射への切り替えが可能となっております。
なお、2回目の接種までは、クリニックにて注射と看護師による指導を受けて頂く必要がございますので、あらかじめご了承ください。
費用のご案内
3割負担 | 35,154円 |
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1割負担 | 11,718円 |
※高額療養費制度の利用により、自己負担額が軽減できる場合がございます。制度内容や手続きの詳細につきましては、お手持ちの健康保険証に記載がある保険者までご確認ください。
よくある質問
副作用はありますか?
重大な副作用は少ないことが特徴ですが、皮膚や上気道の感染症、注射部位の発赤などが起こる場合があります。
重篤な過敏症反応が0.3%の頻度で報告されているため、めまいや息苦しさなどがあればすぐにご連絡下さい。
なお、かゆみが改善しているにも関わらず、皮膚の発赤が広がる場合がありますが、塗り薬でよくなることがほとんどです。
ミチーガ治療はどのくらい継続するのでしょうか?
かゆみの症状が改善され、維持できている場合は、治療の中止を検討することもあります。
ただし、かゆみが一度おさまった場合でも、中止すると徐々に再燃する方もいらっしゃいますので、経過をみながら判断させていただきます。
治療を行っていても、かゆみが改善されません。
患者様によって異なりますが、遅くとも治療開始から4カ月頃までには効果が出るといわれております。
効果がみられない場合は、医師にご相談ください。
小児は何歳から接種可能ですか?
13歳以上から接種可能です。
前回の注射から1ヶ月以上期間が空いてしまいました。
決められた期間以上に間隔を空けてしまうと、効果が薄くなってしまうこともあります。
継続的な接種が難しい場合は、他の治療に切り替えることも選択肢の一つですので、医師にご相談ください。
自己注射が不安です。
患者様が安心して自己注射ができるようになるまで丁寧に指導いたします。
自己注射が難しいという方につきましても、クリニックでの接種も可能となっております。