どんな病気?
巻き爪とは、爪が横方向に大きく曲がりっている状態のことで、皮膚に食い込むことで痛みを引き起こします。
しばしば混同される陥入爪は、爪が皮膚に食い込んで赤みや腫れを生じたり、傷ができて膿んでしまった状態を指します。両者が合併することも少なくありません。
原因は深爪や合わない靴の着用とされ、足の親指に起こることが多いです。
治療法
保存的治療
深爪を避けて爪先端をなるべく四角く切ることや、足に合った靴を選ぶことで改善する場合もあります。
こういった日常のケアで改善しない場合は、保険適応外ですが爪の形自体を矯正する治療もあります。
当院で行っている矯正治療は3TO、巻き爪マイスター、超弾性ワイヤーです。
いずれもワイヤーの力を利用して、弯曲した爪をまっすぐに伸ばす治療で、爪の厚さや形状を診察した上で適した矯正具を選びます。
矯正具は爪の伸びに合わせて2~3か月ごとに交換する必要があり、約1年を目安に治療を継続します。
巻き爪が矯正された後は、巻き爪になりやすい生活習慣を改善し、再発を予防することが大切となります。
手術治療
保存的治療が無効で痛みや炎症が強い場合には、手術で爪甲を除去する場合もあります。