接触皮膚炎とは、漆や金属などを触ったあとに、肌にぶつぶつができてしまうものです。いわゆる「かぶれ」を引き起こすもので、例えば女性がネックレスなどを身に着けた後に起きたります。
しかし、この接触皮膚炎は大人に限った病気ではなく、小さな子どもたちにもよく見られる病気です。
原因
接触皮膚炎は特定の物質に触れることでおきますが、主に以下2つの分類ができます。
- アレルギー性(アレルギー反応が原因)
- 一次刺激性(刺激が原因)
アレルギー性接触皮膚炎
特定の物質(漆やゴム、金属)に皮膚が触れたときに、その物質に対するアレルギーが成立してしまうことがあります。
そういったアレルギーを持った方が、再び同じ物質に触れたとき、数時間~1日ほど経って、触れた部分に湿疹が現れます。
一般的には、ゴム、金属、漆などの植物といった物質が原因となりやすいです。
刺激性接触皮膚炎
刺激性の接触皮膚炎は、皮膚自体が直接傷つけられることが原因になります。
化学物質やせっけん、体液などがその原因になりやすく、赤ちゃんにおおい「おむつかぶれ」や「よだれかぶれ」というのも一次刺激性接触皮膚炎の1つになります。
離乳食がはじまるころに注意が必要
刺激性の接触性皮膚炎ですが、ちょうど離乳食が始まるころに多くなることがあります。
このころはよだれが増えてくるため、よだれの中に含まれている刺激物質が原因で肌が荒れてしまいます。
また食べこぼしも肌への刺激になったり、アレルギーとして皮膚炎をおこすことがあります。
赤ちゃんの場合には、よだれや食べこぼしで荒れてしまった口周りにさらによだれがついて刺激となり・・・という悪循環で、なかなか良くならないということが多いです。
簡単な予防
赤ちゃんの肌を守るために、ごはんの前に口周りに保湿剤などを塗ってあげて、事前に保護してあげるというのも効果があります。
治療
原因にかかわらず、まずはかぶれてしまっている部分をよくあらってあげましょう。
それから皮膚を保護できるように軟こうを塗るようにします。
かぶれが酷い場合にはステロイドの塗り薬を処方することもあります。
大人も接触皮膚炎で困る方がいますが、赤ちゃんはとくに肌がデリケートなこともあり、離乳食が始まるとかぶれが出てしまうことが多いです。
お困りの場合には、是非一度皮膚科を受診してみましょう。