どんな病気?
水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症で、発熱と全身の特徴的な発疹が主な症状です。
感染する経路
水ぼうそうの感染には以下の3つの経路があります。
- 飛沫感染:感染している人が咳やくしゃみ、会話をした際に小さな水滴が口から飛び、これを近くにいる人が吸い込むことで感染する
- 空気感染:上記の水滴が空気中で乾燥して拡散し、それを吸い込むことで感染する
- 接触感染:病変部に直接触れてその手で鼻や口や眼を触ることで感染する
感染力がとても強く、ほぼ1年を通して患者さんが見られます。
基本的には予後良好な発熱発疹性疾患ですが、大人や免疫機能が低下している人がかかると重症になることがあります。
診断
特徴的な発疹が出るため、その見た目から診断がつくことが多いです。
頭を含むほぼ全身に赤い丘疹ができ、その後水ぶくれになり、最後はかさぶたになります。
次々と新しく出てくるので、これらの発疹が混在するのが特徴です。
ただし、発疹がまだ少なく水ぶくれになっていない時期に受診された場合は、診断が難しいこともあります。
水ぶくれを1ヶ所つぶして、そこから顕微鏡検査でウイルス感染による多核巨細胞を検出したり、デルマクイックという抗原検査キットを用いて診断することもあります。
治療
抗ウイルス薬の飲み薬で治療します。
発熱やかゆみがあってつらい場合は、それぞれ症状をおさえる薬を併用することもあります。
学校保健法における登園のめやすは、「全ての発疹がかさぶたになっていること」とされています。